フォーカシング・サンガ

フォーカシングとマインドフルネスを統合したフォーカシング・サンガを広めるためのブログです。

フォーカシング・マイトリー通信NO4  2018年8月

マインドフルネスを意識しながら、フォーカシングを学び合うグループ、

フォーカシング・マイトリー(友情や友愛を表すサンスクリット語)の通信です。

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京都サンガ盛況に開催

京都サンガが8月5日に開催されました。猛暑の中、島根、東京、名古屋など各地から参集してくださいました。遥々ありがとうございました。

午前中はマインドフルネス瞑想、ヨーガ、セルフフォーカシング、シェアリングなどを織り交ぜて気づきを深めます。午後からはフォーカシング・サンガで、フォーカサー、リスナーの希望者によるフォーカシングセッションが行われ、その後質問や感想を述べ合うクロッシングタイムがあり、サンガならではの気づきの輪が広がりました。

今回は終了後にすぐにある参加者の方から、サンガの感想や振り返りをお寄せいただき、発信も快諾してくださいました。はじめてのことで、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。

 

♡参加者の感想 「わかってもらえないことへのフォーカシング」

 フォーカシングサンガに初めて参加させていただいて、瞑想やヨガや、セルフフォーカシング、どれもとても有意義でした。セルフフォーカシングの後の瞑想では、体がすっと落ち着いた感じになり、興味深かったです。

メインセッションでは、土江先生に「他人には自分のことをわかってもらえないと根底でいつも思っている」ことについて、リスナーをしていただきました。土江先生のガイドで、そのことを感じていると、真っ暗な中でひとり取り残されているような感じが出て来ました。その体の感じを感じてみると、足にじりじり・むずむずする感じ、胸に黒くて重たい感じがありました。

胸の感じと向き合っていると、”相手に100%全てを理解してもらわないと、理解してもらえないと思ってしまうという部分がある“ことに気づきました。黒くて重たい感じは消えてゆきました。

 なかなか消えない足の感じをさらに感じていると、「じりじりする感じがあると落ち着かないから無くなって欲しい」、という自分の気持ちがある一方で、「無くならない方がいい、その感じがあれば、わかってもらいたいと思っていることを思い出すきっかけになるから」という気持ちも出て来て、両方の気持ちがあるなあと思いました。

 参加した方々とのクロッシングでは、感想を言っていただいたり、「足の感じを労ってあげたい」と言ってもらって嬉しく思ったりしました。質問をしていただいたことを、自分の内側に確かめてみることで新しい見方をすることができました。

今回の「わかってもらえないことへのフォーカシング」自体が、自分も他人も全てをわかっていない状況からスタートし、他の人からいろいろ言ってもらって自分に確かめてゆくことで、新しい気づきがあり、より深く理解できてゆくという体験という構造になっていたなあと思いました。
 このことで、今までは、”「私」が伝える→「相手」にわかってもらう”という一方的な図式しか描けなくて、相手にわかってもらえないと拒否されたように思い込んでいちいちショックを受けていたのが、今回のサンガで、わかってもらうということは、”「私」と「相手」で対話を重ねてゆき、お互いに少しずつわかってゆくこと”という図式に変わりました。そうなると、わかってもらえなくても大丈夫という安心感が得られました。クロッシングが終わって、ぴったり言葉は、「わかってもらえなくても、いろいろ言ってもらうことで、少しずつづ進んでいく方法もあるんだなあ」でした。

 また自分のセッション以外でも、他の方のセッションやクロッシングがとても有意義でした。自分ひとりだと視野が狭くなりがちですが、いろんな人のお話が聞けて、どれも大切な言葉だなあと思いました。今回は、土江先生のおかげで温かい雰囲気の中、貴重な経験をすることができました。どうもありがとうございました。

 

☆叡智巡礼☆

このコーナーは、サンガを学んでいくに上で参考になる教えや情報を、ランダムにご紹介してゆくコーナーです。

<フェルトセンスと仏教―土江正司先生>

「フェルトセンスは状況に接して生起しますから、感じる我々(主体)と状況との関係によって生まれるものであると言うことができます。これは仏教で、何に関係することもなく独立に存在するものは何もない(空)と言う考え方とよく相応しています。仏教にフェルトセンスを意味する言葉は存在しないのですが、フェルトセンスは仏教の空を説明するのに非常にわかりやすい例だと思います。

  フェルトセンスの概念の登場によって、仏教の方に新たな進展があるのではないかとさえ思います。仏教は状況と接しながらどう知恵を獲得するのか、その具体的な方法を提示して来ませんでしたから。」

 

 ○例会活動○

関西でもフォーカシング・サンガを広めていくための準備会兼自主勉強会をもっています。

活動の内容は、フォーカシングやマインドフルネスの様々なワークを楽しみながら、気づきを深めていこうと練習し合っています。悩みの内容を具体的に言いたくない場合でも、気持ちの整理をすることはできます。静かに、心に感じられた「実感」に触れ、そこから自ら意味を見いだす体験を、ぜひ味わってみてください。皆さまのご参加をお待ちしています。

 

○今後の活動予定

例会日時 9月 2日(日)11:00-16:00

10月 8日(祝)13:00-17:00

例会場所 京都文教大学サテライトキャンパス伏見教室

 京阪伏見桃山駅より西へ徒歩5分、大手筋商店街西北側さらしなそば店2階

例会参加費 500円(資料代、飲み物付)

参加連絡先 フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

      ☏090-3659-5299 (要申込み)

 

○次回フォーカシング・サンガの予定○ 

講師:土江正司先生(心身教育研究所所長、臨床心理士、フォーカシングコーディネーター)
日時:2018年 12月 15日(土) 13:00~17:00

 16日(日) 10:00~17:00

場所京都市伏見いきいき活動センター(近鉄伏見駅徒歩10分、24号線墨染め通り西北側)調整中

参加費:一般9500円、協会会員9000円

申込み先:フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

  メールにてお名前、ご住所、連絡先、所属、協会会員はNOを明記の上、お申込みください。