フォーカシング・マイトリー通信NO3 2018年7月
マインドフルネスを意識しながら、フォーカシングを学び合うグループ、
フォーカシング・マイトリー(友情や友愛を表すサンスクリット語)の通信です。
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梵字おみくじフォーカシングの試み
春に池見陽先生のフォーカシング理論セミナーを受講して、観我フォーカシングという、自分のフェルトセンスに感謝したり慈悲を送るというセッションを経験しました。西洋の心理療法のように向き合ったり、直面したりではなく、優しく気づく瞑想と言われています。そこから閃くものがあり、「梵字おみくじフォーカシング」というワークを作ってみました。
いくつかの梵字(真言や菩薩を表すサンスクリット文字)からおみくじで引いた梵字の説明文を読んで、菩薩様からのメッセージを感じ取りながら、フォーカシングをしていくというものです。
7月の例会で試すことができました。
はじめに瞑想の時間を取りました。今回は声を出す瞑想を試みました。梵字のアを唱える、阿字観というものです。5分ほど行って感想をシェアリングしました。「声が響きあうことで顔の横辺りに波動を感じた。」「ずっと皆で続けると声明のようになっていく気がして、心地よかった。」「他の人のアーの声に、支えられるというか、エネルギーをもらえる感じがした。」など出ていました。
その後、『梵字おみくじフォーカシング』のワークを行いました。体験された方が、通信へも発信してくださいました。
セッションの一例:「永遠の光の授受と創造」
(「」はフォーカサ―の言葉、<>はリスナーの言葉)
梵字が表されたいくつかの碁石が袋の中にあり、そこから目を瞑って一つ石を取る。引いた梵字は、アン:普賢菩薩。菩薩の写真や説明文が書かれた紙を見ながらフォーカシングを行う。
<普賢菩薩さまでしたね。その梵字や真言や写真、説明文を読みながら、それらをじっくり味わってみてください。何か感じられるものがありますでしょうか?>
(フォーカサーは真言や説明文を声に出したりして、味わっている。)
<普賢菩薩さまは、あなたに何かメッセージを伝えてくれています。どんなメッセージを感じられるでしょうか?>
「生きる…生きる…ただ生きるではなくて、…歩く、ただ歩くではなくて、前に進むにはしっかり大地を踏みしめて蹴る…。私は前に進みたいと感じているのですが、どうも蹴る力が弱いようだ。蹴る力というのは、大地をしっかり踏みしめて歩けば自然と蹴ることが出来る…。普賢菩薩さまの白象を見ていて、しっかりとした踏みしめる力が蹴るためには必要なんだなというメッセージを感じました。」
<しっかりとした踏みしめる力が蹴るためには必要なんだなというメッセージを、感じられた?>
「そうですね。」
<そのメッセージを感じられて、身体の感じはいかがでしょう?>
「大地からもらうエネルギー、足だけじゃなく、全体からもらえる。温かいというか、この辺で(顔の横辺りを手で振りながら)エネルギーを感じる。さっきの瞑想の息の余韻も感じる。温かく感じるのは、もしかしたら菩薩さまの背中の光明かもしれない。」
<温かさは、光明の温かさかもしれない。>
「ええ…、そう感じます。」
<そう言葉に表されてみて、いかがですか?>
「包んでくれてる、輝かせてくれている、ただ照らされているのではなく、自分の中に光を取り込んでいる、吸収したものを変えて外に出している。」
<取り込んだ光を、自分のものに変えて外に出している。>
「今やっていることもそうだし、やりたいなと思っていることにも当てはまるし、そうありたいなと思う。自分なりのものにするという、それができたらなと思う。」
<今の感じを表す何か、名づけるというか、ピッタリな言葉とかありそうでしょうか?>
「私なりの光を放ちたい。包みたい…、うーん。」
<大事な言葉なので、ゆっくり内側に尋ねてみましょう。>
「繋げたい。放つだけじゃなくて、形を変えて、繋げたい。…」
「私なりの光を包みながらそれぞれに変革しながら繋げたい」
<(ピッタリ言葉を紙に書いて渡す。)ピッタリ度は何%くらいでしょうか?>
「うーん、90%くらい、ふふふ…」
<そうですか、90%も! 一段落できそうですか? いかがでしょうか?>
「はい。頑張ろうと思いました(笑い)。」
<一字の梵字から沢山のメッセージを受け取られましたね。>
「そういうことですね。普賢菩薩さまは、私の干支の仏様なんです。驚いてます。」
≪フォーカサーの感想≫
全体を通して不思議なつながりを感じる興味深い体験でした。
瞑想の時の、阿字観、「ア」を発声を集中することによって、生命そのもの、またエネルギーに包まれているような感じ。つながり。私がイメージとして捉えている第九のようなを感じも。以前より第九に参加したいと思っている理由がわかったような気がしました。
梵字おみくじでは、阿字観の感覚が続いているのか「エネルギー」「つながり」「生命」「歩く」「大地を捉える」「光」などを感じました。
「私なりの光を包みながらそれぞれに変革しながら繋げたい」というメッセージ。
ワークを終え、振り返ってみると、「永遠の光の授受と創造」がより梵字からいただいたメッセージに近く、今回のワークのマイセンテンスにしようと思います。
それは、わたしの人生感でもあり、目標でもあり、その日の宮本さんとの再会の喜びがそこにあるように感じます。またフォーカシングそのものを私は感じていたのかもしれません。
今後の活動予定
例会日時 9月 2日(日)11:00-16:00
例会場所 京都文教大学サテライトキャンパス伏見教室
京阪伏見桃山駅より西へ徒歩5分、大手筋商店街西北側さらしなそば店2階
例会参加費 500円(資料代、飲み物付、要申込み)
参加連絡先 フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com)
☏090-3659-5299
次回フォーカシング・サンガの予定(内容はチラシ参照)
講師:土江正司先生(心身教育研究所所長、臨床心理士、フォーカシングコーディネーター)
日時:2018年 8月 5日(日) 10:00~17:00
場所:京都市伏見いきいき活動センター(近鉄伏見駅、竹田駅徒歩10分、24号線墨染め通り西北側)
参加費:一般4500円、協会会員4000円
申込み先:フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com)
メールにてお名前、ご住所、連絡先、所属、協会会員はNOを明記の上、お申込みください。