フォーカシング・サンガ

フォーカシングとマインドフルネスを統合したフォーカシング・サンガを広めるためのブログです。

フォーカシング・マイトリー通信NO.7

 

 ○フォーカシング・サンガ2日間開催!○

土江正司先生のフォーカシング・サンガは、マインドフルネスを意識しながら、ペアやグループでフォーカシングを行い、グループの力を得ながら自己を深め、心身のバランスを取る練習の場です。次回12月は、京都ではじめての2日間(15,16日)ワークとなります。たっぷりサンガを楽しめますし、15日は土江先生を囲んでの懇親会も予定しております。詳細やお申し込みは下記に掲載しています。定員に達ししだい締切ますので、お早めにお申込みください。(世話役:宮本、畳谷)

 

 ○絵天楽(アート)フォーカシングで気づく○

10月11月のマイトリー勉強会では、気持ちを見つめる過程を、絵や色で表しながら進めていく、絵天楽(アート)フォーカシングに取り組みました。様々なテーマに応じて描画しながら、セルフフォーカシング的に表していくものです。描いた後はサンガとなり、絵をシェアしながら感想を述べ合い、質問や感じたことを話すクロッシングタイムで、より気づきが深まります。

描きながら内側の暗在的なフェルトセンスと様々に対話していることが感じられ、まだ言葉にならないものの手がかりを、描画することで探っていけるワークです。さらに他の方の意見が交差することで、思いがけない発見や気づきが得られます。

10月には遥々岡山から絵天楽フォーカシングを受けに来てくださいました。選ばれたワークは、<アナザーストーリー>と<アニマルカフェ>というワークです。<アナザーストーリー>は、過去の自分の人生の選択で、別の選択をしたらどう変わっているだろうかを、絵やイメージで表すものです。<アニマルカフェ>は、自分の気がかりに応じて、癒してほしい好きな生きものを自由に描いていって、癒してもらう、クリアリングスペース的なワークです。受けられたワークの感想を発信してくださいました。

 

♡参加者の感想♡ 「自然の呼び声に耳をすます」

ワークの環境がよかったので、自然に集中できました。そして、言いたいことや自由に語られる関係性(間柄)にも感謝をしながらでした。フォーカシングの良さは、「自然にそうなる感じ」というところでしょうか。この日のフォーカシングで、自分のテーマが常に変わらず続いているということに気付きました。気をとられていることがそれだけだということであり、でもそれ以外欲を出すまいという気持ちもありました。
 私は、絵天楽アート・フォーカシングの<アナザーストーリー>のワークを選びました。過去の自分の選択で、別の選択をしたら?でフォーカシングしてみることにしました。重要なことを確認しました。それは上手に描かなくても良いということです。用意された色の道具と白い紙を前に少し目を閉じて、自分を静かな時間に思うだけ置いてみて、それから色の選択、色の道具の選択をし描き始めました。書き始めると自分に入れ、誰かがいることをわかっていながら、それを確認していながらもなお、描いていくことができました。安心できる状況があって出来たことだと思います。色道具の選択と自分の「まだ言葉にならない何か」を探してゆく、白い紙の上に現れてゆく、過去のような今のような冒険の時。

 私は親が転勤族の子供だったので、もしも、自分が転勤族の子供にならなかったら?というテーマでフォーカシングすることにしました。もしも、自分が転勤族の子供にならなかったら・・・私は生まれた町で、先祖の見守りや親族に囲まれて丁寧に育ったでしょう。祖父母たち、おじおばたち、いとこたち、生まれた場所、海山、城、思いつくままに描いてゆきました。うまく描かなくても良いという約束をしたことが手伝って、それでも自分にきれいに見えるように描きました。それらの関係性をいつの間にか語り、付け加えていくうちに・・・そうだ!わたしの中に先祖の護りの力が生きていて良く支えていることを感じました。それと同時に、そうだ!自分はあの時転勤族の子供にならなかったとしても、少しずつ違ってきていたとしてもいずれ、天然の中の呼び声を聴こうとしていただろう。そう言ってみて、まるで当たり前のように感じました。リスナーしてくださった宮本さんが、「それがクララさんの原風景なんですね。」と言って下さったことも、いっそう心に響きました。目をつぶって思い出すような気持ちになりました。リスナーから受け取ったピッタリ言葉は、「たとえどの道を選んだとしても自分を呼ぶ呼び声に、気づく道を選んでいただろう。」リスナーに勇気をもらったような気がします。

次に<アニマルカフェ>で自分の気がかりに応じて、癒してほしい好きな動物を描いていって、癒してもらうワークを選びました。自分の身近な動物を描いていました。飼っている猫、カマキリ、カメムシ、きれいな黄色いような鳥です。あまりにも身近な動物でした。いつも見ているか、触れているものです。あるいは心を交わしているのでしょうか。いつも見ているもの、すなはち、身近な風景、生活の風景で、いつも私は吉備高原のそこに住んでいるのですから出てきて当たり前です。当たり前の風景の中にも、我が家の猫のミーちゃんの風の音を聴く姿や目、ミーちゃんが追う鳥。カメムシを根気良く待って食べるカマキリ。そのものの傍に風やちょうどよい湿度や、あかるい太陽、そして木々や植物、土、すべての音たちなどが取り囲んでいます。来るべくして、なるべくして、ここに来てこうなっている。わたしの基本はここなんだな。呼び声に呼ばれてここに来てなお、日々呼び声を聴いている。自分の中にも取り巻く者たちの声を。呼び声にしたがって、その流れのペースで行こう。生きていても死んでいても、同じ魂でいられるような気がしました。人の目や、自分のペースでない時間を気にするあまり失ってしまう「自分の流れ」を意識しました。自分自身のやりたいことをその上に乗せて、人と関わっていく。人も天然の一部として。いい雰囲気で終わりました。癒される動物を絵で表現していくことが、安全だと思いました。その絵を眺めながら「感じ」に触れていこうとするのが自然に行われたと思います。

ピッタリ言葉は、「自分のペースで生きてこそ、自分の魂のレベルで生きることになる」でした。一人でしていることですけれども、リスナーの存在が一人でするよりも集中出来て、助けになりました。良い環境に感謝します。

 

 

 

 

11月例会の参加者からも、絵天楽フォーカシングの感想をいただきました。

♡参加者の感想♡ 掘った道を見上げると光が射していました」

 今回は<地層探検>のワークを選びました。心の地層を色で表すワークです。家族のことなどいろいろな気がかりを、色の層で描いてみました。いろいろな気がかりは、自分のことではないんだな、今回は人のことばっかり。気がかりの層はピタッとくっついている。張り付いている。引っ付き感を塗り直すことで描きました。次に通り道をつけたい、モグラ、アリとかで、トンネルを作りたくなりました。

次のワークで、それぞれ描いた地層に登場させたいキャラクターをフェルトセンスを感じながら別の紙に描き、切り取ります。キャラクターをそれぞれの地層の絵の中、または絵の外、周辺を動き回らせたりしながらキャラクターの動きや置く場所をフェルトセンスで確かめます。
 私は、描いた地層にモグラを登場させました。気がかりとしていた地層や地層と地層の間の密着している所に穴をあけたいと感じていたのですが、画用紙にモグラを這わせているうちに、とても不思議なことですが、画用紙に描いていた気がかりについては掘る必要がないように感じてきました。むしろ画用紙の外側のまだ描いていないものを掘り進めてみたいという気持ちになりました。描いていないものをさらに見つめてみると、岩盤のように硬く大きいと思っていたものに向かうような気持ち、掘って道を作ることが出来るような気がしました。そして掘りたいと思いました。どんなものがあるのか楽しんで掘り進めているような気がしました。全身が暖かくなるのを感じ、掘った道を見上げると光が射していました。私のフェルトセンスで描いたモグラは光を恐怖とは感じていません。力強く、道作り、何かに出会うことを楽しみ、愛おしく思っていることに気づきました。

 

○今後の活動予定

例会日時  月1,2回土曜か日曜 13:00-17:00 (要問合せ)

例会場所 京都文教大学サテライトキャンパス伏見教室

 京阪伏見桃山駅より西へ徒歩5分、大手筋商店街西北側さらしなそば店2階

例会参加費 500円(資料代、飲み物付)

参加連絡先 フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

      ☏090-3659-5299 (要申込み)

 

○次回フォーカシング・サンガの予定○ 

講師:土江正司先生(心身教育研究所所長、臨床心理士、フォーカシングコーディネーター)
日時:2018年 12月 15日(土) 13:00~17:00

 16日(日) 10:00~17:00

場所京都市伏見いきいき活動センター(近鉄伏見駅徒歩10分、24号線墨染め通り西北側)

参加費:一般9500円、協会会員9000円

申込み先:フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

  メールにてお名前、ご住所、連絡先、所属、協会会員はNOを明記の上、お申込みください。

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