フォーカシング・サンガ

フォーカシングとマインドフルネスを統合したフォーカシング・サンガを広めるためのブログです。

フォーカシング・マイトリー通信NO5

京都サンガの感想

8月5日に開催された京都サンガの参加者の方から、感想をお寄せいただきました。こうして感想をお寄せいただくと、フォーカシング・サンガの実際を幅広く知っていただくことができるので、大変ありがたい思いです。ありがとうございました。

 

♡参加者の感想 フォーカシングをしたあくる日から、心がとてもスガスガしくて、元気でした。」

私は、初対面の人には、割と用心深くなるのですが、目的で集まると、皆そのことについては、1つの信頼で繋がるのかなとも思いました。「宇宙」的なものを感じました。

先生の発せられる言葉に、配慮、思慮ふかさを感じて、先生が次に何を、どんな言葉で話されるか楽しみで集中しました。通りすがりの人だった方が、1つの目的で集まるということそのものが 嬉しかったし、私には安心でした。

私は、目的のない集まりの中で会話するのが苦手なんです。 誰か他の人で、話題を次々にあげてくれたりするとまだ話せるんですが。もちろん、先生が、安全、安心のための守秘義務を伝えて下さったのも大きいです。瞑想して、みんなが口々にどう感じたかを、普通に発言されるのも驚きでした。すごい信頼度があるのだなと。自然に進行されるのもすごいと思いました。

二人ペアで 瞑想をシェアしている時、「どんな気持ち? どんな感じ?』と聞かれるので、それはありがたいです。これが、フォーカシングの基本なのでしょうが、一人でするより、相手に聞かれる方が、集中しやすいですね。多分、自答後に、話す相手がいるからだろうと思います。いろんな方の「感じ」を聞いているうちに、フォーカシングの基本を肌で感じました。あ〜、こうやって身体の感じ、心の感じを確かめるといいのだなと。

私には、「母」への課題 「家族」への課題があるので、お母さんとの関係についてのフォーカシング課題があった時は、心が動揺しました。「いい子でいなくてはならない」という感情があるタイプで、それには、母の影響が大きいと思っているのですが、お母様との関係を変えようとされているご本人に、がんばってもらいたいと思いました。私は、母が亡くなって、今やっと整理している処です。

最後に、お伝えしたいことですが、フォーカシングをしたあくる日から、心がとてもスガスガしくて、元気でした。心が元気って、こういうことなのだろうと思いました。今までの一般のセミナーだと、疲れて翌日持ち越すのですが、日曜1日使って、帰宅も遅くなったけれど、心が清々しいせいか、体も軽やかに感じて、こんな効果?があるなら また行きたいと思いました。フォーカシングは しばらく続けて行きたいと思ってます。

 

 ○絵天楽フォーカシングではじける、気づく○

 9月の例会では、色や絵を描きながらフォーカシングを行う、絵天楽フォーカシングのワークを試みました。ワークをはじめる前に5分ほど瞑想とセルフフォーカシングの時間をもちました。そして、まず<地層探検>という、心を地層になぞらえて、様々に感じられた地層を自由に色で表すワークを行いました。描き終わったら順に絵を見せながら、説明や問いかけや感想を述べ合うクロッシングタイムを行いました。

休憩後に、<マイプラネタリウムという、自分の気がかりを星や天体に表して、プラネタリウムに配置し、自分のプラネタリウムを自由に描くというワークを行いました。再びクロッシングタイムで意見を出し合いました。

<地層探検>をやってみて、感じられた色の層を描いてみて、現実を生きている自分の層、そんな自分への振り返りや問いかけを感じている層、もっと自然にナチュラルに生きることを求めている自分の層など、様々な心の層が感じられ、色で描いていくことで、ひとつひとつをさらにじっくりフォーカシングしていきたい思いが出てきました。

<マイプラネタリウム>は、今気になる事柄をひとつずつ星座や天体に描いていくことで、クリアリングスペースの役割を果たしていることも実感できました。

どちらのワークも、色や絵で描くことで、言葉にはまだできず、消えてしまいそうなフェルトセンスを、何とかつなぎ留め、その手がかりを表しやすくなりました。クロッシングタイムで問いかけに応えたり、感想を聞く中で、だんだん自分の感じていたことがはっきりしてきて、言葉にしていけることを実感しました。さらに色を塗ることや描くことの楽しさが加わって、伸びやかな気持ちになっていき、達成感が増します。色や絵で描くことの大事さに、より気づくことができました。

他にも絵天楽フォーカシングのワークはいろいろありますので、例会で試していけたらと考えています。皆さんのご意見を取り入れながら、一緒に楽しめたらと思っています。

 

 ♡参加者の感想 「今ここにいる私」

紙、色鉛筆、クレヨン、パステルが机に並べられ、地層フォーカシングについて一通りの説明がありました。ワークに取り組む前に5分の瞑想タイムで、私はこれから行う初体験の<地層探検>フォーカシングについて瞑想をします。テーマは自由でしたが、その時の私の気がかりそのものが、地層フォーカシング体験だったからです。
 瞑想を始めると、瞼の裏側に「色」が、浮かんできました。時間の経過と共に色が変化しました。私の中で起こった「色」の変化が表層から深層への心の変化ではないかと思い、浮かんできた色の順番と配分を出来るだけ忠実に紙に描くと大きく分けて7層となりました。フェルトセンスを感じながら「色」が現れ、描写したという感じです。次は、描いた紙を眺め、ひとつひとつの「色」についてフェルトセンスを感じながら「〇〇層」と言語化してみました。ここまでは、セルフフォーカシングです。
 シェアリングタイムでの参加者からの質問が、直接的でなくとも「固まり層」と「小さな元気層」に私自身が勝手にスポットを当て始めます。特に気になる一瞬のうちに全体の色が塗り替わり、今は嫌な感じはしないけれど、とても大きく大切なことのような気がする「固まり層」。(ああ、これがあったからフォーカシングに出会うことが出来たんだ‥だから今、ここにいるんだ‥そっか‥そうなんだ‥)。ピッタリ言葉は、「今ここにいる私」。
 しかし、ここで終わりと思いきや、帰宅後、改めて見直してみると「固まり層」の下に描いた一番下の層の言葉は、なんと「出てきた層(ぞう)」。言語化した時にわざわざ「〇〇そう」に濁点を書き足したほど何故か拘っていた「出てきたぞう」。今日のフォーカシングそのものを描いていたことに驚き、改めてもう少しフォーカシングを進めてみたくなりました。
 化石、遺跡、あるいは水脈なのか、もしかしたら宝石や金塊を掘り当てることができるかもしれません。どの色の層から何が出てくるのか‥目的を持って探り当てるのか、偶然の発見?‥空振りに終わるのか‥などセルフフォーカシングもしやすいワークではないかと思います。
 次のワークは<マイプラネタリウム>。やはりワークを始める前に瞑想タイムがあります。親しみを感じている夜空に描いたものは「家族」でした。気がかりを月星にして描きます。「わたし」をどこに描くか最後まで迷いました。クリアリングスペースを描いていたことをクロッシングで気づかされました。
白紙に描いた夜空を仕上げるため、絵筆に絵の具をつけて全体を塗ることにしました。選んだ絵筆が少し硬く、筆跡や塗り残しが目立ちますが、フェルトセンス感じながら絵筆を止めます。描いたものを遠くから眺めてみると、気がかりの月星が一帯となって浮かび上がります。(これ、これ‥これよ、これ。)
ぴったり言葉は、「願い(それぞれの光よ届け)」新星を発見して名前を付けてみたくなりました。

<地層探検>フォーカシング、<マイプラネタリウム>フォーカシング、もう少し続けてやってみたいと思えるワークでした。続きをセルフフォーカシングとして取り組みやすいワークのようにも感じました。
 

 ♡参加者の感想 「今の私の気分」

 <地層探検>では、瞑想をしている時に、ブラタモリの番組の地層のイメージがわきました。最初は黄緑の層、上に橙色、その上に空色の青の層を描きました。一番上に宇宙のイメージで黄色を、一番下に大地(基盤)のイメージで茶色の層を描きました。そして「今の私の気分」と名付けました。はじめは一色でと思っていたのが、描いているうちに変わっていきました。橙色の層は、元気、あたたかさなどの気分を感じました。気分は一様でなく、色々な気持ちが同時に存在しているのだと感じました。

 <マイプラネタリウム>では、瞑想している時に、冬の夜空が浮かびました。私が一番よく見慣れた星空が浮かびました。それは冬の夜空でした。何年も仕事の帰りに空を見ると前方にありました。周りの星は年月が経つうちに薄くなったり、消えたりしました。しかし、オリオン座はいつも前方の空にあり、安心のできるイメージでした。今、私の心は安心を感じている、あるいは、安心感を求めているのだと感じました。

 星空を最初は紺色の画用紙に似せるのだから、均一に塗ろうとしましたが、塗っているうちにクレパスを使っていたので塗る面積が多いため、とにかく塗ろうと思いました。すると、いつの間にか無心に塗っていました。その時、仏教の教えの無我の境地を思い出しました。それはお寺の庭を掃くことも悟りなのだという仏教の教えです。

  瞑想している時にイメージが湧き、同じ時間帯のワークなのに、違うイメージ(気持ち)が浮かぶのが、不思議な感じがしました。思い浮かんだどのイメージ(気持ち)も、今の私なのだと思いました。また、最初に感じて描いたイメージから描くうちに次々と他の色やイメージが連想されるのも不思議な感じがしました。

 

○今後の活動予定

例会日時 10月 8日(祝)13:00-17:00

     11月 3日(祝)13:00-17:00

例会場所 京都文教大学サテライトキャンパス伏見教室

 京阪伏見桃山駅より西へ徒歩5分、大手筋商店街西北側さらしなそば店2階

例会参加費 500円(資料代、飲み物付)

参加連絡先 フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

      ☏090-3659-5299 (要申込み)

 

○次回フォーカシング・サンガの予定○ 

講師:土江正司先生(心身教育研究所所長、臨床心理士、フォーカシングコーディネーター)
日時:2018年 12月 15日(土) 13:00~17:00

 16日(日) 10:00~17:00

場所京都市伏見いきいき活動センター(近鉄伏見駅徒歩10分、24号線墨染め通り西北側)

参加費:一般9500円、協会会員9000円

申込み先:フォーカシング・マイトリー担当宮本(focusing.sanga@gmail.com

  メールにてお名前、ご住所、連絡先、所属、協会会員はNOを明記の上、お申込みください。